「失くす前に、増やす」。これは、イモビライザー搭載車のオーナーが肝に銘じるべき鉄則です。最後の1本を失った時の絶望的な状況を考えれば、スペアキーを作成しておくことは、最も賢明でコストパフォーマンスの高い保険と言えます。では、イモビライザーキーのスペアは、どこで、いくらくらいで作成できるのでしょうか。スペアキーの作成方法は、手元にまだ動く鍵が「1本以上ある」か「1本もない」かで、その難易度と費用が天と地ほど変わってきます。ここでは、まだ動く鍵が1本以上ある場合の方法について解説します。スペアキーを作成できる場所は、主に「ディーラー」と「一部の鍵屋」です。まず、「ディーラー」に依頼する場合。これは、最も確実で安心な方法です。メーカーの正規ルートで純正のキーを取り寄せ、車両のコンピューターに新しいキーのIDを追加登録してくれます。キーナンバーがわかっていれば、よりスムーズに進みます。精度や信頼性は完璧ですが、デメリットとして、部品の取り寄せに時間がかかること(1週間~2週間程度)、そして費用が比較的高額になることが挙げられます。費用の相場は、国産車で2万円から5万円程度、外車ではそれ以上かかることもあります。次に、「一部の鍵屋」に依頼する場合。全ての鍵屋が対応できるわけではありませんが、イモビライザーに対応した専門的な機材を持つ鍵屋であれば、ディーラーよりも安価で、かつ短時間でスペアキーを作成できる可能性があります。鍵屋が行う作成方法には、ディーラーと同じように車両のコンピューターに新しいキーを追加登録する方法と、元のキーのICチップ情報を丸ごとコピーして、新しいキーに複製する「クローンキー」を作成する方法があります。クローンキーは、比較的安価(1万5千円から3万円程度)で、作業時間も30分から1時間程度と早いのがメリットですが、車種によっては作成できない場合や、セキュリティ上の懸念が残る場合もあります。どちらの方法を選ぶにせよ、鍵が1本でもあるうちにスペアを作成しておくことが、将来の数十万円の出費を防ぐための最善策であることは間違いありません。
イモビライザーキーのスペア作成、その費用と方法