ドアクローザーは、長年使用していると、様々なトラブルが発生することがあります。しかし、多くの場合、ドアクローザーの調整を行うことで、トラブルを解決することができます。今回は、ドアクローザーの調整で解決できる、よくあるトラブルとその対処法について解説します。まず、「ドアの閉まる速度が速すぎる」というトラブルです。この場合は、速度調整ネジを時計回り(右回り)に回して、ドアの閉まる速度を遅くします。速度調整ネジは、通常、ドアクローザー本体に2つまたは3つあり、それぞれ「第1速度調整ネジ」「第2速度調整ネジ」「第3速度調整ネジ(ラッチングアクション調整ネジ)」などと呼ばれています。それぞれのネジを少しずつ回し、ドアの開閉を繰り返しながら、適切な速度になるように調整しましょう。次に、「ドアの閉まる速度が遅すぎる」というトラブルです。この場合は、速度調整ネジを反時計回り(左回り)に回して、ドアの閉まる速度を速くします。調整方法は、上記と同様です。また、「ドアが完全に閉まらない」というトラブルもあります。この場合は、まず、ドアやドア枠に、異物が挟まっていないか確認しましょう。異物がない場合は、第3速度調整ネジ(ラッチングアクション調整ネジ)を調整することで、解決できる場合があります。第3速度調整ネジは、ドアが閉まる直前の速度を調整し、ドアが確実に閉まるようにするためのネジです。このネジを調整することで、ドアが完全に閉まるようになることがあります。さらに、「ドアが途中で止まってしまう」というトラブルもあります。この場合は、速度調整ネジの調整が適切でない可能性があります。第1速度調整ネジと第2速度調整ネジを、少しずつ調整し、ドアがスムーズに閉まるように調整しましょう。また、ドアクローザーのアームやブラケットが緩んでいる場合も、ドアが途中で止まってしまうことがあります。アームやブラケットのネジを締め直してみましょう。これらの対処法を試してもドアクローザーのトラブルが解決しない場合は、ドアクローザー本体の故障や、ドアやドア枠の歪みなどが考えられます。この場合は、専門業者に点検・修理を依頼することをおすすめします。