ドアクローザーには、大きく分けて「スタンダード型」と「パラレル型」の2種類があります。それぞれ、アームの形状や取り付け位置が異なり、調整方法も異なります。今回は、ドアクローザーの種類と、それぞれの調整方法について解説します。まず、「スタンダード型」は、ドアの上部に取り付けられ、アームがドアの外側に伸びているタイプです。アームは、ドア枠に取り付けられたブラケットと連結されています。スタンダード型は、一般的に、開き戸に取り付けられます。スタンダード型のドアクローザーの速度調整ネジは、通常、ドアクローザー本体の側面にあります。ネジの配置や数は、メーカーや機種によって異なりますが、多くの場合、2つまたは3つのネジがあります。それぞれのネジを、時計回り(右回り)に回すと速度が遅くなり、反時計回り(左回り)に回すと速度が速くなります。次に、「パラレル型」は、ドアの上部に取り付けられ、アームがドアと平行に伸びているタイプです。アームは、ドアに取り付けられたブラケットと連結されています。パラレル型は、開き戸だけでなく、引き戸にも取り付けられます。パラレル型のドアクローザーの速度調整ネジは、通常、ドアクローザー本体の端部にあります。ネジの配置や数は、メーカーや機種によって異なりますが、多くの場合、2つまたは3つのネジがあります。それぞれのネジを、時計回り(右回り)に回すと速度が遅くなり、反時計回り(左回り)に回すと速度が速くなります。ドアクローザーの調整を行う際には、必ずドアを開けた状態で、ドアストッパーなどで固定してから行いましょう。ドアが閉まった状態で調整を行うと、ドアが急に閉まり、指を挟んだりする危険性があります。また、調整ネジを回す際には、少しずつ回し、ドアの開閉を繰り返しながら、適切な速度になるように調整しましょう。一度に大きくネジを回してしまうと、ドアが急に閉まったり、全く閉まらなくなったりする可能性があるため、注意が必要です。ドアクローザーの種類や調整方法は、メーカーや機種によって異なる場合があります。必ず取扱説明書を確認してから、調整を行うようにしましょう。
ドアクローザーの種類と調整方法、スタンダード型とパラレル型