ドアクローザーは、永久に使えるわけではありません。長年使用していると、経年劣化により、様々な不具合が発生し、交換が必要になる場合があります。今回は、ドアクローザーの寿命と交換時期の見極めポイントについて解説します。ドアクローザーの寿命は、使用環境や使用頻度、メンテナンス状況などによって異なりますが、一般的には10年〜15年程度と言われています。しかし、これはあくまでも目安であり、使い方によっては、もっと早く寿命が来る場合もありますし、逆に、20年以上使える場合もあります。ドアクローザーの交換時期を見極めるポイントとしては、以下のような点が挙げられます。「ドアの閉まる速度が調整できなくなった」:速度調整ネジを回しても、ドアの閉まる速度が変わらない場合は、ドアクローザー内部の油圧機構が劣化している可能性があります。「ドアが完全に閉まらない」:ドアが完全に閉まらず、隙間ができてしまう場合は、ドアクローザーのアームやブラケットが緩んでいるか、ドアクローザー本体が故障している可能性があります。「ドアの開閉時に異音がする」:ドアを開閉する際に、「キーキー」「ギイギイ」などの異音がする場合は、ドアクローザー内部の部品が摩耗している可能性があります。「ドアクローザー本体から油漏れがある」:ドアクローザー本体から油が漏れている場合は、ドアクローザー内部の油圧機構が破損している可能性があります。これは、ドアクローザーの寿命が近づいているサインです。「ドアクローザーのアームやブラケットが破損している」:ドアクローザーのアームやブラケットが破損している場合は、ドアクローザーの交換が必要です。これらの症状が見られた場合は、早めにドアクローザーの交換を検討しましょう。ドアクローザーの交換は、DIYでも可能ですが、専門的な知識や技術が必要となる場合もあります。特に、古いドアや特殊な形状のドア、重量のあるドアなどは、専門業者に依頼することをおすすめします。ドアクローザーを交換する際には、既存のドアクローザーと同じメーカー、同じ型番のものを選ぶと、取り付けがスムーズです。もし、同じものが入手できない場合は、ドアの厚みや、バックセット(ドアの端から鍵穴の中心までの距離)などを確認し、互換性のあるものを選びましょう。